手帳の販売シーズン到来

手帳の販売シーズン到来

2019.10.1

毎年この時期になると、書店に様々な工夫を凝らした手帳が陳列されるようになります。雑誌でも自社特製の手帳が紹介され、それらの手帳には、人生訓や格言などが書かれ、仕事に役立つ情報が満載された使い勝手の良い手帳がたくさんあります。
でも、やっぱり今まで愛用していた手帳に親しみを感じ、新しい手帳に変更する事をためらったりもします。
しかし考えてみると今ではスマホやタブレットでスケジュールを管理したり、メモをとったりしている人を多く見かけるようになりました。

そこで私は、スマホやタブレットのような電子機器であれ、ノートやシステム手帳であれ自分専用の「年間手帳」もしくは「年間ノート」をオーダーメイドで作ることをお勧めいたします。

そこには明年のカレンダー、予定表(週間単位、月間単位)、横線型・マス目型など、使いやすいフォーマットで予定表を作ります。
そこに格言を入れたければ、格言集や箴言集から自分の好きな言葉を記入すればよいのではないでしょうか。

またいつか行ってみたい店、買い物したい商品、視察したい場所などがあれば、手帳やノートにその必要ページをあらかじめ用意しておく。今年の経営方針を記入するページをつくり、新聞雑誌で感銘した箇所、朝礼などで活用したい記事を書き留めたり、貼り付けたりできるように工夫する。さらに今後の経営方針に対するヒントや直近のgood Jobやbad Jobを記録するスペースも確保すると便利です。

「社長の貸借対照表®」「あみだくじ式損益計算書®」を作成するページを作ることも価値あることです。このような業績のページにはグラフ用紙を添付し、毎月の売上や利益の数値を記入し、年計グラフや売上利益の比較、滝グラフなど様々な経営管理のデータを見える化する事も有益です。

毎月の取締役会で社員に伝えること、取締役会における議事の内容をメモしたり、経営会議、営業会議などの会議メモができるページを用意すると、このノートもしくは手帳一冊で1年間の会議で議論した決定事項や報告事項の要点が瞬時にわかるようになります。

今後の重点施策、経営のポイント、予実管理、数値管理が見える化されると社長の経営知識が整理され、次の一手が明確になり、即実行に着手することができます。

これらの手帳やノートを毎年大切に保管すると、これらのノートは次の後継者に渡す襷の役目になります。
後継者は過去の手帳・ノートを読む事で先代の経営方針、商売に対する考え方、困難に直面した時の対処方法などわかるようになります。まさに真実を語る経営者の実務・実学のノートです。

これを私は経営者の『月次管理手帳』『月次管理ノート』と呼びたいと思います。

あくまでこれは電子機器であれ、紙ベースであれ自由にその手段を選ぶことです。
継続は力なり。継続して使用し続けることが経営の歴史を刻むことになると思います。