見栄はほどほどに。

見栄はほどほどに。

2018.02.16

企業経営にとって見破られる見栄ほど見苦しいものはありません。創業時に大ボラを吹きながら虚勢をはるのとはわけが違います。

見破られるというのは周りの多くの人がその真実の姿を知っているという事です。特に売上の見栄ほどバカらしいものはありません。

いくら見栄を張って売上を大きく見せたところで実際の売上は小さい。したがって入金も少ない当然会社は火の車。

バブル崩壊後失われた20年以上の長い年月、景気は良くなっていない。(政府と政治家ぐらいしか良くなったと言わない。)その事は多くの経営者が実感しています。そして物価は上昇していないのです。スーパーの商品も衣料品も雑貨も家具もみんな安くなっています。今後景気が浮上して設備資金が不足する。運転資金が足りないなどという事は考えられない。ありえない。

それよりも売上が減少している。客離れが始まった。客単価が伸びないなど事業の賞味期限切れが近づいている話ばかりです。

売上の伸びが止まった商売はゲームオーバーなのです。次のゲームを始めるか、それとも廃業して年金暮らしを始めるかしかないのです。

そのような時に見栄を張って商売しているのは滑稽です。

シュリンクしてはいけないなどと口走るが実態は粉飾決算。これでは笑うに笑えない現状です。

時には見栄は必要。しかし見栄には程というものがあります。

創業10年を超えたら自社の顔を大切に、お化粧しなくても凛々しい、資金繰りに不自由しない筋肉質の会社を経営したいものです。