中小企業は無借金経営でも持続的成長はできる。

中小企業は無借金経営でも持続的成長はできる。

2017.11.27

2008年リーマンショク時に多くの会社が赤字となりました。その赤字から蘇生するために国は金融円滑化法を制定し中小企業を支援してきました。

あれから10年、私も7社の再生のお手伝いをさせて頂き7社全てが大きな黒字が出せれるようになってきました。その中で多くの会社はリファイナンスが終了し正常先として企業を運営されています。またあまりにも多くの利益が出たため少し税金のイタズラをした社長もいます。

この円滑法での戦術は借入の条件変更です。元金の返済を少し待っていただきました。元金の返済を待っていただき本業に力を注ぐと会社は見違えるように変革し蘇生し営業キャッシュフローが潤沢となり、少しづつ元金返済を増やすことができ、結果的にこの10年間で一度も借り入れすることなく順調に返済が進んだのです。

なぜこんなことができたのか?中小企業は創業から数年が経ち経営が安定した場合、元来借入金は必要ないのです。それが折り返し資金(借入の返済が進むと何本かの借入金を一本にしさらに追加融資を導入すると借入金の残金がまた増えるのです。最終的に無借金にならないのです)によって借入金過多となり「まさかの坂」で困ることになることがわかりました。

社長全員(7社)が口を揃えていうことは「この何年も借り入れしていません。借り入れしないでやれるのですね」という言葉です。

中小企業こそしっかりと利益を残す経営をする限り借り入れによって運転資金を調達することは不要になると申し上げています。

設備資金に関しては改めてビジネスモデルを検討し、事業計画を立案し銀行と相談することもあるかもしれません。今はどこの銀行も融資先を探しています。あなたの会社が債務超過でなく、借入過多でなく、決算書などを分析し格付けが高ければ必ず設備の資金調達に応じてくれます。(政府系の金融機関もあります)

真実の嘘ごまかしのない経営をすることによって、資金を十分確保することこそ「まさかの坂」に対応することではないでしょうか。中小企業こそ無借金経営は可能です。今日上場企業の60%が無借金経営です。半数以上の世界企業も無借金企業だそうです。(日経新聞切り抜きより)